【公開質問状】きょうされん兵庫支部に回答しました
きょうさんれん兵庫支部から寄せられた公開質問状に回答しました。
回答の大要を紹介します。
問1 旧優生保護法被害について
兵庫県は過去に積極的に強制不妊手術を進めてきました。神戸市としても明確な謝罪と被害者の救済に全力を傾けていただきたいたいと思います。
1)神戸市長として神戸市を代表して明確な謝罪が必要だと思いますか?
回答:はい
2)被害者救済のために神戸市として相談窓口の設置や病院、施設等を訪問するための予算を確保して体制を整備することが必要だと思いますか?
回答:はい
問2 介護保険優先原則への対応について
障害のある人が65歳になると、それまで受けていた障害福祉サービスから介護保険サービスを受けるよう自治体から働きかけられます。介護保険サービスと障害福祉サービスは そもそも目的が違うものです。きょうされんは国の介護保険優先原則の撤廃を求めています。
神戸市として本人が選ぶことが出来る柔軟な対応が必要だと思いますか?
回答:はい
問3 営利企業への対応について
神戸市においても障害福祉事業への営利企業の参入が進んでいます。全国的には障害のある人を儲けの対象と捉えて、利益を大きくすることを第一義とする事業所も存在します。現在は問題が起きてからの対応しか出来ていません。私たちは入り口でのチェックを強く望んでいます。新規参入の申請の際、書面だけではなくこれまでの障害福祉分野での実績等を判断基準に加える等、何らかのチェックが必要だと思いますか?
回答:はい
問4 神戸市の障害福祉予算について
今のままの補助金額では地域活動支援センターはどこも赤字運営が続きます。また、障害福祉分野における職員不足は喫緊の課題です。基本報酬の抜本的な引き上げが急務ですが、それを待つことなく、神戸市としての独自の支援策が求められています。
さらに、障害の重い人のグループホームは全く足りていません。家族は親亡き後に大きな不安を抱えています。グループホーム建設に対する補助の大幅な増額が必要です。
また、聴覚障害者の情報保障や意思疎通のために、会議や研修会等で当事者の求める意思疎通支援者を配置することが必要です。
きょうされんの活動等に関わる費用の補助が求められます。
それらを保障するためには神戸市の障害福祉予算全体の大幅な増額が必要になると思いますが、神戸市全体の予算に占める障害福祉予算の大幅な増額を行うことに賛成ですか?
回答:はい
神戸市は、三宮再開発など大型公共事業で大企業には大盤振る舞いの「放漫財政」、一方市民生活には「緊縮財政」を押し付けています。三宮再開発、大阪湾岸道路西伸部事業、神戸空港国際化など、久元市政が進める主な開発事業を見直せば、物価高騰から暮らしを守る施策とともに、障害福祉予算を増額することができると考えています。
問その他 障害福祉についてのご意見があればお書きください。
回答:障害者権利条約が制定され「私たち抜きに私たちのことを決めないで」が合言葉になりました。障害者が暮らしやすい社会は、すべての人が暮らしやすい社会につながります。さまざまな施策や意思決定などの場に当事者の参加を位置付けることが必要と考えています。また職員不足を克服するうえで、ケア労働者の賃金・処遇の抜本的改善が必要と考えています。国に対して財政措置を求めるとともに、神戸市独自の支援策が必要と考えます。